2010年7月29日木曜日

二宮先生語録3 現代語訳

3.天照大神の開国の方法は、まさしく譲道にあるのである。
私の開墾法は、一両をもって荒田一反歩を開き、そこで出来た米を一石とする。
これを食べても譲たなければ、百年たっても、その田はもとのに一反歩であるのみである。
もしその九斗を食べその一斗を譲り、私の開墾法のようにすれば、60年後には田が相等な大きさになっているのである。
あるいはその二斗を譲り、あるいは三斗や五斗を譲れば、その数ますます大きくなり、天下の荒地を開き尽くすことが出来る。これが天照大神の開国の方法なのである。
大昔の世では、貨幣はなかったし、鋤や鎌もなかった。
それでも譲道一つで荒地を開くことが出来たのだ。
ましてや器財がそろっている今の世で、その荒地を開き、廃国を復興することに難しいことなどありはしないのである。

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