2010年7月26日月曜日

二宮先生語録2 現代語訳

2.独り山野に生まれて周りに人間がいなければ、お腹が減れば食べ、喉が乾けば水を飲み、疲れれば寝て、目が覚めれば起き、穴に住んで、一身を養うだけである。他に欲求するものはない。これが自然のことである。
そこから今日得たものを明日に推し譲り、今月得たものを来月に推し譲り、今年得たものを来年に推し譲るようになる。
これが人道である。
天照大神は推譲によって人道を立てた。
だから豊かな実りのある国になった。
その後に儒学や仏教が政治のたすけとなった。
しかしそれからその学が蔓延し、ついに天照大神の開国の道が滅んでしまったのである。
たとえば落ち葉が積もり山道を滅してしまうようなものである。
天照大神の開国の道が滅んで、世にあらわれないようになって長い年月が経ってしまった。
私はその落ち葉を拾い、天照大神の開国の足跡を観察して、荒地をひらいて廃国を復興させる方法をつくった。
もし私の方法を使えば、その荒廃を復興させることは難しいことではない。

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