2011年2月11日金曜日

二宮先生語録21 現代語訳

21.中庸に「遠くに行くためには必ず近くに行くことから始め、高いところに登るには必ず低いところから始めるのがよい」とある。
私の仕法で荒地を開墾するには、お金一両を推し譲って荒田を開墾し、そこでとれた米を推し譲り、くり返して開墾をしていくのである。
このように荒地を開墾するには、一鍬づつの開墾を重ねていくのである。。
もし一鍬づつの開墾をくり返していけば、天下の荒地はすべて開き尽くすことができるだろう。
一般の人は手近な一鍬づつの開墾から始めて、天下の全てをひらき尽くすということを知らない。
また、一鍬づつの開墾は効果が小さすぎて、とるに足らないという。
あるいはまた、天下の荒地を開き尽くすなどは、大きすぎてできないという。
孔子の言葉に「知者はやりすぎる。愚者は足りない。」とある。これが私の仕法が行われない理由であろうか。

日本でいちばん社員のやる気がある会社 を読みました。

未来工業の山田昭男さんが書いた本です。
ここにはとても素晴らしいことが書いてありました。
社員のヤル気をどのように引き出すかということです。
労働時間を減らして休みを増やしたり、給料を高くしたり、
趣味の活動に補助金を出したりといろいろしているということです。

それらの根底には山田さんの社員に対する深い愛情があると感じました。
表面だけを真似てもダメでこの素晴らしい考え方を真似するのがいいと思いました。

具体的には社長はすべての面で優秀ではないので、強みだけを生かし、あとはそれが得意な社員を信頼して任せてしまう。もし失敗しても咎めない。そういう姿勢が社員のヤル気を引き出しているのだと感じました。

インセンティブは先に渡すという点がその考え方を最も表しているのではないでしょうか。
やったらあげるではなくって、あげたからやれという考え方がものすごく印象に残りました。

こういう考え方が人間の力を引き出すのにとてもいいということを勉強させてもらいました。