2010年8月24日火曜日

二宮先生語録11 現代語訳

11.陰と陽とがつりあって万物がうまれる。
人の体も熱だけでもなく、寒だけでもなく、水と火とがつりあってできたのである。
だから水が足らなければ熱が病気になり、火が足りなければ寒が病気になる。
これをご飯を炊くことに例えよう。
水が多すぎればお粥、火が多ければ焦げてしまう。
国家の盛衰もまた同じである。
盛んな時を陽とし、衰える時を陰とする。
盛んなときは徴税がふえて民が苦しみ、衰えるときは徴税が減って君主が苦しむ。
これら両方とも永くは続かない。
だから盛んなときと衰える時の徴税を合わせて平均してその真ん中を取り、分度とするのである。
これで陰と陽とがつりあって、国家が永く安定する基礎となるのである。

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